コーディング規約

コーディング規約とは

ソフトウェア開発の性質上,一度開発したシステムは何度も機能アップを繰り返す傾向が強く,高い保守性が必要となる.とりわけ,複数人が関わるような大規模な開発では,各個人がバラバラにプログラミングしていたのでは,ソースコードの均質化が図れずに結果として保守性を保つことができなくなる.

高い保守性を保つためには,ソースコードが

ことが必要である.

具体的には,保守性の高いコードとは,

  1. 可読性に優れている.また,コメントが適切に記載されている.
  2. 変数などのネーミングが適切である.
  3. ロジックがシンプルであり,トリッキーなコードがない.
  4. 無駄なコードや重複が無い.
  5. インテーフェイスが直感的である.

などの特徴を持つものである.

こうした条件を満たすコードを作成するためには,何らかの「品質基準」に従ってプログラミングする必要がある.このソースコードの品質基準が「コーディング規約(コーディング標準)」である.

コーディング規約の項目

コーディング規約の項目には,次のようなものがある.

これらのコーディング規約の中には,「見易さ」のように好みにより変わるものと,「移植性の向上」のように定石として一般的に受け入れられるものがある.「保守性の向上」は定石的な面と好みの面があり中間的である.

C言語におけるプログラムの移植性については,プログラムの移植性を参照.また,C言語のANSIライブラリ関数の移植性については,ANSIライブラリ関数の移植性を参照.

コーディング規約の例

コーディング規約の例として,C言語に関する代表的なコーディングスタイルを示す.

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