ソフトウェアの計量化

設計評価

ソフトウェアの設計過程においては,設計の中間段階で設計内容を適宜評価し,その結果をフィードバッグしながら設計の質を高めていくことが必要である. 設計内容の評価については,定められた機能を正しく実現していることはもちろんであるが,プログラムが良構造に設計されており生産性や信頼性の向上につながることが重要である.

プログラムの構造化設計の観点から設計評価尺度として用いられる尺度には次のようなものがある.

階層化尺度

プログラムの機能を全体から部分へと階層的に定義して,ある階層の機能を理解するのにそれより下位の機能の詳細を知らなくても理解できるようにすることにより,プログラムの理解が容易になり大規模なプログラムを系統的に作成できるようになる.

独立性尺度

複雑性尺度

設計評価尺度としては,モジュール化の尺度である階層化尺度と独立性尺度の他に個々のモジュール内の複雑さを評価する尺度が必要である. すなわち,モジュールが適切に分割,階層化され,モジュール間のインタフェースも適切に設計されたとしても,各モジュール内のプログラム設計が適切でなければプログラムは複雑化し信頼性や保守性の向上にはつながらない.

このプログラムの簡潔さや適切さを表す尺度として複雑性尺度がある. 複雑性尺度の詳細については, 複雑性尺度に示す.

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