ソフトウェアの信頼性

ソフトウェアにおける「信頼性」とは,ソフトウェアが機能やサービスを期待通りに実行できるかどうかを表す品質特性である.

このソフトウェアの信頼性には,次の3つの特性がある.

ソフトウェアの高信頼化技術

ソフトウェアの信頼性を向上させるための技術は,ソフトウェア信頼性技術と呼ばれ,固有技術と管理技術に分類される.

ソフトウェア信頼性の計量化

ソフトウェア信頼性モデル (Software reliability model)

定量的なソフトウェア信頼性評価を目的とした数理モデルであり,ソフトウェアの高信頼化を支援する基盤技術として利用されている.ソフトウェア信頼性モデルを構築する際には,開発プロセスに関する要因(レビュー回数,レビュー工数密度など),プロダクトに関する要因(開発規模,ファンクションポイントなど),及び資源要因(テスト人員,テスト項目数など)を考慮したシンプルでかつ精度良く信頼性評価を行えるモデルが必要とされる.

ソフトウェア信頼度成長モデル

ソフトウェア信頼度成長モデルは,一般的に,費やされたテストもしくは運用時間や実行されたテストケース数などの時間的要因と発見フォールト数やソフトウェアハザードレートなどの信頼性特性との関係性を定式化した数理モデルである.

時間的要因と発見フォールト数との関係性を定式化したモデルはフォールト発見数モデル(fault count model)と呼ばれ,ソフトウェアハザードレートとの関係性を定式化したものはハザードレートモデル(hazard rate model)と呼ばれる.フォールト発見数モデルを信頼性評価に適用する場合は,フォールト発見数もしくはソフトウェア故障観測数を一定の時間ごとに数え上げた信頼性データが必要である.

inserted by FC2 system