公開鍵暗号方式の構成

公開鍵暗号方式は,以下に示す3つの階層から構成されている (IEEE P1363: Standard Specifications for Public Key Cryptography).

一般的に利用される鍵交換や署名方式は,これらのプリミティブとスキームの組合せにより構築される. 同じプリミティブでも異なったスキーム(あるいは,同じスキームでも異なったプリミティブ)により異なる暗号方式や署名方式になる.

プリミティブ

プリミティブは,以下のように分類されている.

スキーム

スキームは,以下のように分類されている.

補助メソッド

スキームにおいては,以下のような補助メソッドが用いられる(→ 補助メソッド).

これらのプリミティブとスキームの組合せにより暗号方式が定義される. 例えば,RSA署名生成とRSA署名検証は,それぞれIFSP-RSA1,IFVP-RSA1と記される. スキームの分類としては,IFSSA(素因数分解問題型のメッセージ付加署名スキーム)である.

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