暗号応用システム

暗号技術の持つデータの秘匿や署名,認証などの機能を利用して,プライバシーや機密性の必要なシステムへの応用が進められている. 代表的な暗号技術の応用システムの概要を紹介する.

電子投票 電子入札 電子行政サービス 電子契約
電子現金(電子マネー) 電子透かし

電子投票

電子入札

電子行政サービス

電子政府の実現に向けて,国や自治体において行政サービスの電子化が進められている.これらのサービスには以下のような種類がある.

これらのサービスにおいては,セキュリティの確保のため,ディジタル署名,情報の暗号化,CAセンターを用いた公開鍵証明書の検証などの機能が実行される. 例えば,電子申請に関しては,総務省行政管理局より「申請・届出等手続のオンライン化に関わる汎用受付等システムの基本的な仕様」が示されている.

電子契約

ネットワークを経由して契約文書や決済情報を交換する場合,当事者が不正を行えないようにしなければならない.
ネットワークを介した通信を行う場合,メッセージを全く同時に交換することは物理的に不可能である.わずかでも速く相手のメッセージを受信したものが自分のメッセージを送ることを止めればメッセージの持ち逃げが行える.
このようなメッセージの同時交換を論理的に実現する暗号技術を利用した方法が検討されている.

電子現金(電子マネー)

電子透かし

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