OpenSSLは,Secure Sockets Layer(SSL v2/v3)と,世界標準の暗号プロトコルであるTransport Layer Security(TLS)を実装した強固で商用に耐えうる高機能なオープンソースのツールキットです. OpenSSLは,Eric A. Young と Tim J. Hudsonによって開発された SSLeay というライブラリを基にしています.(→ https://www.openssl.org/)
OpenSSL ツールキットは,Apache 形式のライセンスが供与されています.いくつかの簡単なライセンスの制約下でなら入手と商用・非商用の利用は自由です. また,OpenSSL が利用可能なプラットフォームは、ほぼ全ての Unix系(SolarisやLinux,macOSなどをを含む),OpenVMS,Windowsです.
OpenSSL の主なバージョン履歴です.
バージョン | リリース日 | サポート期限 | 最新版 |
---|---|---|---|
1.0.0 | 2010.3.29 | 2015.12.31 | 1.0.0t |
1.0.2 | 2015.1.22 | 2019.12.31 | 1.0.2u |
1.1.0 | 2016.8.25 | 2019.9.11 | 1.1.0l |
1.1.1 | 2018.9.11 | 2023.9.11 | 1.1.1w |
3.0.0 | 2021.9.7 | 2026.9.7 | 3.0.12 |
3.1.0 | 2023.3.14 | 2025.3.14 | 3.1.4 |
OpenSSL では,バージョンにより暗号認証 API に以下の変更があります.それ以前のバージョンからの移行には注意が必要です.
OpenSSLには.コマンドラインツール(opelsslコマンド)があり,鍵や証明書の生成など幅広い暗号機能を実行できます.(→ OpenSSL コマンド操作)
使える機能には,以下のものがあります.
OpenSSL ライブラリを利用した C 言語版の暗号プログラムのサンプルです.